言の葉庵 |能文社 |お問合せ

お正月は句点「。」

例年この時期は、仕事が年末進行となり超多忙であることが多い。今年は、珍しくお正月らしいお正月を過ごしました。年賀状書き、紅白、年始廻り、初詣…。年中行事を無事つとめながら、

ふと「お正月」ってなんじゃらほい、と素朴な疑問が。いちばん明瞭な答えが、一年のはじまり、ということ。年をあらため、気持ちも新たにまた一歩を踏み出す。しかし、ただのブレイクというより、も少し特別感や重みがある。いうならば読点「、」ではなく句点の「。」かなぁ。世の中を全く無視して、普通の週末のように過ごしてしまうことも可能でしょう。やったことがある。でも、それでは何となく、しまりというか区切りがない。新しい一歩が踏み出せないし、勢いもつかないですね。
謡を習い始め、最初にこう教わった。「謡うこと自体、声を出すことよりも、息継ぎが大事。息継ぎができれば謡は謡える」。目からウロコでした。区切りを重く扱うのが、日本精神文化の特徴。葉隠にも「墨継ぎは、口上の時の息継ぎのごとく」とある。新年の第一日をもって、一年の息継ぎ、句点とし、ぐいっと力強く筆を下ろす。下ろした瞬間、もう最後の一画まで見えているので、この一年どう打ち、引き、払い、はね、とめるかも思いのままとなるのです。

2006年01月05日 10:32

>>トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://nobunsha.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/18

コメント

おかしいなぁ。
せっかくブログのほうにもコメント書いたのに
表示されません。なぜでしょう。トホホ
で、新年おめでとうございます。
正月の酒が抜けた頃に酒宴ですかね。

投稿者 koz-mic : 2006年01月06日 22:24

koz-mic様
おめでとうございます。理由はブログに書きました。
それでは、中旬以降、一献まいりましょう。

投稿者 庵主 : 2006年01月07日 22:33

◆言の葉庵推奨書籍

◆言の葉メールマガジン
「千年の日本語。名言・名句マガジン」

「通勤電車で読む、心の栄養、腹の勇気。今週の名言・名句」、「スラスラ古文が読める。読解ポイントの裏技・表技。古典原文まる秘読解教室」などのコンテンツを配信しています。(隔週)

◆お知らせ

ビジネス・パートナー大募集

現在、弊社では各業界より、マーケティング関連委託案件があります。
つきましては下記の各分野において、企業・フリーランスの協力パートナーを募集しています。

◇アナリスト、リサーチャー
◇メディアプラン(フリーペーパー、カード誌媒体等)
◇プランナー、アートディレクター、コピーライター
◇Web制作
◇イベンター、SPプロモーション
◆化粧品・健康食品・食品飲料・IT・通信分野

 

Copyright(c)2005.NOBUNSHA.All Rights Reseved

Support by 茅ヶ崎プランニングオフィス