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出版史上初。『葉隠』完訳本日発売!

【言の葉庵】から、緊急のお知らせです。『葉隠』、7月1日ついに通常書籍版として完成。発売を開始いたします(写真)。本著発刊にともない、伝統文化の情報誌「東京文花座」7-8月号に情報が取り上げられました。また、(株)ゆこゆこが主催する、9月の企画ツアー”矢来能楽堂特別見学会”に言の葉庵主が講師として登場。以下、詳細をお知らせいたします。

【1】『葉隠』完訳ついに、本日発売!

 「武士道というは死ぬことと見つけたり」。
 武士道の聖典とよばれ、また日本精神文化理解の屈指の名著とされる『葉隠』。2006年7月1日、ついに出版史上初の現代語全文完訳版として、能文社より出版・発売開始されました。


葉隠 現代語全文完訳
著者:山本常朝著 水野聡訳
本体価格:4,480円 (税込価格4,704円)
判型:A5版 仕様:上製
本文二段組全526ページ
発売日:2006年7月1日
出版社:能文社
『葉隠』詳細・
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●本著の概要紹介

 日本では「恥」という言葉は、死語となって久しい。本書は、佐賀藩鍋島武士の日常・逸話を、元藩士が筆録した、武士道言行録である。世間では、「武士道といふは死ぬことと見つけたり」という巻頭の句により、江戸元禄期武士道のバイブルとされている。が、それだけではない。全十一巻、千三百数十という膨大な話には、藩主・家老など支配階層から、足軽・槍持ち等下級武士、商人、町人、女、僧、スパイ、泥棒に至るまで、実に様々な人間の話がコレクションされているのだ。これらの話の横軸が人種・階層であるとすれば、縦軸は冒頭に述べた「恥」や「恩」といった概念でできている。縦軸がなくなれば人間ではあっても、もはや日本人ではない。何人といえるのだろう。さてまた、本書で頻繁に出てくる「奉公」「浪人」「切腹」を、そのまま「会社勤め」「リストラ」「解雇」と読み替えてみれば、平成日本の今、そのままの姿となる。戦のない時代の武士、仕事のない時代のビジネスマンが、いかに「恥」を失わず人生をまっとうできるか。答えは、本書のいたるところで、あなたが発見するはずだ。
(平成十七年五月、能文社「名作古典現代語訳シリーズ企画意図」より)


●本著の特徴

1.出版史上初の現代語全文完訳。
2.「小説のように」すらすら読める、コピーライターが翻訳する全く新しい現代語再生作品。
3.全千三百数十話というボリュームのため、通常(岩波、教育社刊など)は、上中下三巻に分け出版されているが、当著ではA5版、本文二段組、嵩の出ない用紙採用にて全文あますところなく、座右の書となせるコンパクトな一冊本として刊行しました。
4.ご注文は本日より、【言の葉庵】ホームページ”ご購入ページ”にて直接承ります。
また、順次一般書店での取り扱いも開始して行く予定です。
5.初版500の部数完全限定販売となります。
6.HPにて販売の『葉隠』電子ブック版は、今回通常書籍版発売にともなって、販売終了とさせていただきました。同時に『南方録』『山上宗二記』電子ブック版も販売終了とさせていただきました。

【2】「東京文花座」7-8月号に『葉隠』記事掲載


日本の伝統文化、能狂言・歌舞伎・文楽、日本舞踊、落語、書、日本画、茶道から仏教まで。今旬の和の情報をおいしいとこどりで素早く、洩れなく、コンパクトに提供する和文化のフリーペーパー「東京文花座」。刊行より和文化ファンの熱烈な支持を受け、早いもので、もう一周年を過ぎました。
今月発行のVol.9/7-8月号”インフォメーションコーナー”に、上記弊新刊『葉隠』が取り上げられました。
掲載記事はこちら

小さな囲み記事ですが、今後は芸能だけにかたよらず、広く深く日本の精神文化に踏み込み、伝えていきたいとの新たな編集方針を受けて本著掲出となりました。
「東京文花座」は、隔月刊、発行7万部。首都圏、各能楽堂・劇場・美術館等、文化施設にて無料配布しています。観劇のおりにぜひお手にとって、ご覧いただけますようお願いいたします。本誌入手が難しい方には年間定期購読「文花座びいきの会」もあります。

お申し込み・お問合せは下記までどうぞ。
★東京文花座 編集部 Tel.03-3444-5117 Fax.03-3444-5104

【3】「ゆこゆこ倶楽部」矢来能楽堂9月特別見学ツアー


 「ゆこゆこ倶楽部」和文化探訪企画。6月度三井記念美術館「永楽保全・和全展示会」ツアーに引き続き、第二弾は9月度「矢来能楽堂特別見学会」ツアーを企画、催行いたします。


◆ゆこゆこ倶楽部9月イベント11
「神楽坂矢来能楽堂特別見学会と老舗昼食会」

日時:9月4日(月)/13(水)/28(木)
参加費:7,000円(昼食代。能楽堂貸切見学、講師料含)
目安時間:10時~14時
集合場所:東京メトロ神楽坂駅 9:50
募集定員:40名様(最少催行人員20名様)
「名湯ゆこゆこ8月号」詳細記事はこちら

 前回、三井美術館見学会と同じく、日本の伝統文化を直接現地にて、目で見、耳で聞き、実地に体験・見学しようとする特別文化企画。(株)インターメディアシステムがお届けする、会員特別企画「ゆこゆこ倶楽部」からの厳選ツアーとなります。講師は、今回も言の葉庵主、水野聡が勤めます。訳書『風姿花伝』から、能舞台と能の演技の秘伝をわかりやすく解説しながら能舞台の表・裏をくわしくご案内。矢来能楽堂は、東京で現存するもっとも古く、由緒正しい能楽堂。観世流別家、観世喜之家の観世九皐会が運営しています。


●ツアーのご案内

世界遺産に認定された、日本を代表する古典芸能の能楽。そのユニークさは、実は世界でも類をみない構造をもつ能舞台にあります。幕がない四角い舞台。屋根と四本の柱。長い廊下のような橋がかり…。そこではなぜか役者が急に大きく見えたり、小さく見えたり。動きが早く見えたり、遅く感じたり。鼓の音が不思議な角度から響いてきたり…。能を効果的に見せ、聞かせるための「700年の魔法」が、能舞台のいたるところに仕掛けられています。今回ご案内する”矢来能楽堂”は東京ではもっとも古い昭和27年の創立。能楽観世流の重鎮、観世喜之家の古きよき俤を残す能舞台です。普段一般公開しない舞台裏、楽屋ツアーも予定しています。さあ、ごいっしょに「能の秘密」を探検してみませんか。 (講師:古典翻訳家 水野聡)

(ゆこゆこ倶楽部会員送付7月度DMより)

お申し込み・お問合せは下記までどうぞ。
★ゆこゆこ倶楽部事務局 Tel.03-5857-7784(10:00-18:00年中無休) Fax.03-3615-3424

2006年07月06日 19:13

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