第十一回奥川恒治の会 能〈江口〉の事前鑑賞講座が、
9/16(金)渋谷のネクシィーズスクエアビルにて開講されます。
日時:9/16(金) 14:00~15:30
場所:渋谷区桜丘20-4 ネクシィーズスクエアビル3階セミナールーム
講師:水野聡(能文社)、奥川恒治
★今回、特別に【言の葉庵】読者のみなさまを当講座へ無料でご招待いたします。(参加費1000円のところ)★
当日会場受付にて「水野講師の案内」とお申し出ください。
※なお、当日会場にて9/22第十一回奥川恒治の会 能〈江口〉のチケットをお申込みになれます。
◆講座内容予定
・はじめて能を見る方へ
能とは何か(能の歴史と芸能としての特徴)
能の楽しみ方(何をどのように見ると面白いのか)
・能〈江口〉の世界
西行と江口の遊女とは
作品の背景を知る(撰集抄・十訓抄の奇譚をひもとく)
なぜ遊女が普賢菩薩になるのか
能〈江口〉の舞台鑑賞ポイント
・演者が伝える能〈江口〉のみどころ
舞台で使用する能面(増)の実物展示
・質疑応答
能について知りたいことがあればその場でお気軽にどうぞ
能〈江口〉
前シテ 里女 後シテ 江口の君
ツレ 遊女
ワキ 旅僧
ワキツレ 従僧
アイ 江口の里の者
●あらすじ
旅の僧が、津の国(大阪府)天王寺詣での途次、江口の里を通りがかる。
土地の者によってここが江口の君の旧跡と知り、故事にちなんで
「世の中を いとふまでこそかたからめ 旅の宿りをおしむ君かな」
という西行法師の歌を口ずさんだ。
そうしたところどこからともなく一人の女が現れ、西行法師の一宿の願いを断ったが、
僧の身を思って遠慮したためであると説き、僧も出家の身として俗世の事に心を留めぬように、とアドバイスするのである。
不思議に思って、僧が女の名を問うと、江口の君の幽霊であると明かし、たそがれ時の川辺に姿は掻き消える。
僧が江口の君の菩提を弔おうとしていると、川面に江口の君と遊女達が舟遊びをする光景がおげろげに現れてきた。
遊女はわが身の境涯をかこち、無常を謡い、かつ舞う。
やがて煩悩の霧は晴れていき、江口の君は普賢菩薩に姿を変じ、舟は白象となり、
白雲に乗ってまぶしい光の中、西の空へ飛び去っていくのであった。
2016年08月22日 11:47
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